水耕栽培でレタスを育て始めたものの、気になっていることがありました。

液肥……減らないなぁ……
そう、液肥がぜんぜん減らないんです。
土を使わず液肥で栽培する水耕栽培では、液肥の減り=植物の育ち具合と言っても過言ではありません。
毎日大きくなってはいるみたいだけど…

やっぱり水槽用のLEDじゃ光合成できないのかなぁ…
チップバーンは蒸散のせい!?室内栽培の落とし穴
新しいLEDを検討していた理由はそれだけではありません。
チップバーンを起こしている葉を見つけたからです。
葉先が茶色くなってきてる
チップバーンとは、植物の葉っぱの先だけ枯れてきてしまう現象。若い葉に多く、日光不足や窒素過多、カルシウム不足などが原因とされています。
チップバーンのことを調べていると、気になる記事を見つけました。
葉っぱの周囲の空気に動きがないと、葉っぱの気孔から水分を吐き出す力がなくなり蒸散作用が少なくなります。
蒸散作用が少ないと根から水分を吸い上げる力が少なくなって、栄養が葉っぱの先端までいかなくなります。
そのために葉っぱの先端が茶色に枯れてくることがあり、これをチップバーンと言います。

葉っぱの周囲に空気の動きが必要!?
こちらにも同様の内容が。
つまり、植物が成長する仕組みは、
- 葉から水分が蒸散
- 蒸散した分の水が足りなくなる
- 根から水分を吸い上げる
- 同時に養分も吸い上げる
- よく育つ
ということだったのです。

風通しは全く考えてなかった~!
植物の育て方に風通しのよい場所に置きましょうと書かれているのは蒸散のためだったんですね。
現状の問題点
現在、我が家のレタスはLEDの光量を少しでも稼ぐため、周囲をアルミホイルで覆っていました。
つまりトンネル状態。風通しはゼロです。
このままではいけません。
風通しを強制的に良くしてみよう

じゃあとにかく風を当てればいける?
ということで、準備したものは
- ダイソーのUSB扇風機
強制的に風通しをよくするため、一晩扇風機で風を当ててみました。
強制送風
送風以外、LEDの照射時間などの条件はできる限り前日と同じにしました。

もし風で折れちゃったら食べちゃお
風通しを良くした結果
翌朝の結果はこうなりました。
露骨に差が出た

ぜんぜんちがう!
同じ株の葉っぱなのに、送風前(本葉1枚目)に比べて、送風後に伸びた葉(本葉2枚目)の方が明らかに葉の形や葉脈がしっかりしています。
葉の細かいギザギザやフリルもしっかり出ていて、徒長していません。

気付いてなかったけど、今まで徒長してたのね…
心なしか葉色も濃くなったような気がします。
また、送風を行った葉の方が茎も太く、まっすぐ上に伸びていて勢いがありました。
照明を変えずにこれだけの違いが出たのは大きいですね!

USB扇風機なら植物育成LEDの導入よりも手軽だし、ランニングコストも低いですね
まとめ
強制的に風通しを良くするために、レタスに対し扇風機で送風を行いました。
葉の周囲に空気の流れを作ることが目的なので、強い風量は必要ありません。レタス以外への送風もUSB扇風機程度で十分だと思われます。
今回はダイソーのUSB扇風機を使うことで、初期費用・ランニングコストを低く抑えることができました。
また、強制的に送風を行うことで、葉が密集していても育成に支障が出ないのではないかということが予想されます。
つまり、間引きを行わずに密集させたまま栽培を続けることができれば、狭い面積で収穫量を増やすことができます。
今後はこの点について観察を続けていく予定です。
室内で植物を育てている、葉が徒長して困っている、という方はぜひ扇風機を試してみてください!